EOM (Embedded Optical Module) ~次世代高集積光アクティブモジュール~
EOM(Embedded Optical Module)の概要
AI・IoT技術の進歩、ビッグデータ・動画配信サービスなどの普及を背景とするデータ通信トラフィックの飛躍的拡大により、データセンターにおける通信機器の負荷拡大や消費電力急増が新たな問題となっています。EOM (Embedded Optical Module) は、この問題を解決する次世代高集積光トランシーバーモジュールとして注目されています。
EOMは、最先端のシリコンフォトニクス技術により超小型シリコンチップに光送受信機能を高度に集積した世界最小光トランシーバーチップ「IOCore®」を搭載した高集積光トランシーバモジュールで、高密度・高集積化・小型化・省電力化などを実現可能な次世代高集積型光アクティブモジュールです。
EOMは、従来の光トランシーバーモジュールと比較して80%以上のモジュール小型化が可能であり、消費電力も小さく、量産時の実装に適した構造を有しており、さまざまな機器内・機器間の高速・大容量伝送化に向けたキーデバイスとして応用が期待されています。
EOM(Embedded Optical Module)に関する詳細情報は、アイオーコア株式会社 WEB Siteをご参照ください。
IO Core® ~世界最小・超小型シリコンフォトニクス集積回路 光I/Oコア~
EOMの心臓部である光集積回路 光I/Oコアチップは、経済産業省主導のもと技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)が中核となって、電気信号と光信号の相互変換を行うシリコンフォトニクス光集積回路として開発・実用化されました。この最先端光集積回路「IOCore®」は現在アイオーコア株式会社が開発・製造・販売を担っています。
- IOCore®
- 世界最小5mm角の光トランシーバーチップで、チップ内にLDアレイ・PDアレイ・ドライバ/TIA-IC等、全ての送受信機能を高密度実装している。1ch当たり25Gbpsの高速送受信機能を送信、受信それぞれ4ch搭載し、合計で100Gbpsの高速通信を可能としている。光信号は、φ35μmの光ピンと光ファイバアレイを介して外部機器と接続をする。集積型光アクティブモジュール実装組立装置は、光I/Oコアチップの光ピンに対する光ファイバアレイの実装・固着を高精度で行う装置である。
- 光ファイバアレイ
- 光ファイバを高精度に配列固定した光デバイスで、コヒーレント光通信システム用光波分波合波回路などの光導波路素子と光ファイバを結合する接続デバイスである。
- 光ピン
- 紫外線硬化樹脂という透明なプラスチックでできた直径50μm,長さ数百μmの構造を有している。送られてきた光データをほぼ100%受信し決められた幅に縮小・拡大できるため、光ケーブルと検出器のサイズの違いをクリアできる。
IOCore®に関する詳細情報は、アイオーコア株式会社 WEB Siteをご参照ください。