画像センサ関連製品
InGaAs高感度近赤外検出器 ISA041H2
製品の概要
InGaAs高感度近赤外検出器 ISA041H2
InGaAs高感度近赤外検出器 ISA041H2は、950nm~1700nmの近赤外波長域に高い感度を有するInGaAs固体撮像素子内蔵の近赤外検出器です。
撮像素子には、セルピッチ20μm角・320×256画素のInGaAs2次元固体撮像素子を使用しています。特に、1300nm~1500nmの光通信波長帯に高い感度を有し、光入出力特性の直線性や残像特性に優れています。さらに、冷却(+10℃)による高い安定性が特長です。
光通信用レーザダイオード・光ファイバ・光導波路・シリコンフォトニクスデバイス等光通信用各種光デバイス・光モジュールの発光ビームプロファイル計測・解析や、半導体デバイスの内部観察に適しています。当社の光計測用光学系 M-Scopeシリーズや、光ビーム解析モジュール AP013との組み合わせにより、光ビーム観察や光ビームプロファイル計測の幅広い用途に応用が可能です。
製品の特長
- 950nm-1700nmの近赤外波長域を高い感度でカバー
- InGaAs固体撮像素子を使用。光通信波長帯の1300nm~1500nm波長域で非常に高い感度を有します。
- センサーピッチ20μm
- +10℃強制空冷による高安定性・低ノイズ。
- 優れた光入出力特性
- 光入力に対する信号出力特性はほぼリニアです。これにより、レーザビームプロファイル計測等光強度分布測定に最適です。
- 優れた残像特性
- 過大光量入力に対する残像や焼付の心配がありません。赤外ビームの位置合わせや監視等、動きのある画像観察や画像処理にも最適です。
- USB出力
- USB3.0出力のため、ノートPCやデスクトップPCまで、さまざまなPC上での使用が可能です。
製品の主な応用
- 各種光通信デバイスの光ビーム観察・解析・評価
- 光通信用半導体レーザのNFP/FFP観察・計測等の光ビームプロファイル観察・解析
- 光通信用光ファイバのNFP/FFP観察・計測等の光ビームプロファイル観察・解析
- 光導波路の入射側ビーム位置合わせや、出射端のNFP/FFP観察・計測等の光ビームプロファイル観察・解析
- その他、光通信用各種光デバイス・光モジュールのNFP/FFP観察・計測等の光ビームプロファイル観察・解析
- 光通信デバイスの組立・実装調整用
- バタフライモジュール等光通信用デバイスのレンズ調整や実装時のビーム観察
- シリコンフォトニクスデバイスの光学特性測定や評価
- 通信用受光素子への入射光観察や位置調整
- 半導体デバイス検査への応用
- シリコン・化合物半導体系ウエハ・デバイスの検査や品質評価、故障解析等
- その他、汎用赤外画像観察・画像処理への応用
製品の主な仕様
分光感度特性
主な仕様
検出素子の主な仕様 | ||
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検出素子 | InGaAs2次元固体撮像素子 | |
検出波長域 | 950nm - 1700nm | |
画素数 | 320(H) x 256(V)画素 | |
センサーピッチ | 20μm(H) x 20μm(V) | |
有効素子サイズ | 6.4mm(H) × 5.12mm(V) | |
検出器の主な仕様 | ||
冷却温度 | +10℃(強制冷却、周囲温度:+25℃) | |
カメラインターフェイス | USB3.0 (コネクタ仕様:USB3.0 microB type) | |
画像補正(キャリブレーション) | 検出器内部で補正 | |
読み出し速度 | ローリングシャッタ | 216.6フレーム/秒 |
グローバルシャッタ | 214.3フレーム/秒 | |
露光時間 | ローリングシャッタ | 4.6ms - 1s |
グローバルシャッタ | 100μs - 1s | |
ADC | 14 bit | |
マウント | Cマウント | |
消費電力 | 約16W | |
電源 | DC +12V | |
動作周囲温度/動作周囲湿度 | 0℃ - +40℃ / 30% - 80%(結露しないこと) | |
保存周囲温度/保存周囲湿度 | -10℃ - +50℃ / - 90%(結露しないこと) |
製品の構成
標準構成品 InGaAs高感度近赤外検出器 ISA041H2
- InGaAs高感度近赤外検出器 本体 1式
- 同上用電源 1式
- 同上用ケーブル
- 専用USBケーブル 1式
技術情報
- InGaAs高感度近赤外検出器のアプリケーション
- (FILE No. B-1) 光通信用シングルモード光ファイバのNFPを測定する
- InGaAs高感度近赤外検出器を使用したシングルモード光ファイバのNFP計測事例です。